写真1: 美山の山を、北(県境側)から南(岐阜市)方向を眺めた図
(国土地理院オンライン3Dマップ + (m)手書き落書図)
写真3・写真2(左から): 「美山町史」地形 より 山地地形
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以下、「美山町史」の概観と山地地形について。
1)地形概観 _ 山地
・ 美山町は 〜 「(郡上郡大日岳起点の)越美山脈より派生する舟伏山脈」の南東にあたる。
・ 北の「日永岳」を分水界とし南東に傾斜 〜 急峻な山地で平地はわずか。(山嶺部はやや平坦)
・ 石灰岩・チャート地域は断崖に富み、流紋岩地域には高さ数mの滝が見られる。
・ 南部になるに従い、次第になだらか 〜 最南端は低く「舟伏山系支脈の終点」となる。
地形概観 _ 河川
・ 「日永岳起点の神崎川」が(仲越、伊往戸を経て)神崎で「万所からの円原川」と合流。
〜 谷合で、「西からの葛原川」と合流して「武儀川」になり…
〜 徳永で「日永川」も合流 〜 岐阜市・春近で「長良川」に合流する。
・ 対して「乾の北東部にある西洞東洞起点の柿野川」は、関市・洞戸で「板取川」に合流する。
2)地形各説 _ 山地地形
<南部と北部の違い>
・「舟伏山、天の川原山」等の美山の山は、(長良川、根尾川、揖斐川)の浸食をまぬがれて高く残ったところ。
本山岳地帯の山も、一般的な褶曲、断層、河触などの合成で、特に河触によるところが大きい。
本地域では(神崎川)とその支流により、開析は著しく進み、原面はほとんど残っていない。
・ 北山支所より日原に至る右岸は、低い山のもかかわらず、山腹は急傾斜をなす。
これはこの地域がチャート層の為に絶壁状をなす。
・ 「舟伏」から南の支脈の末端地域は、ほとんどの山がなだらかで円みを帯びている。
以下(前後してしまった前回の日記)石灰岩特有の地形、に続く。
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<追記>
・ 美山の山も全体としてみれば、明神山、ドウの天井、上大須ダムを起点に、舟伏山脈と分陽寺山脈が位置している。
写真1の向きから見る美山が、つながりがよく見えて、私はお気に入りです。
( 3Dマップさえなかった時に、全て文章だけで表現することが、大変なことでもあるし、その文章をよんで、記述された地形を想像することも、結構大変です。)
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<追記>2021.02.03
YAMAP: ヨシ さんの 山行記録 に、円原の写真が公開されています。
円原三角点(岐阜県山県市)の東南辺りのドリーネを探索-2020-05-05
" https://yamap.com/activities/6283600 "
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